急性副鼻腔炎はうつる病気なの?
急性副鼻腔炎とは副鼻腔炎が発症してすぐの状態です。
急性副鼻腔炎が起きて1か月くらいたっても治らない状態を慢性副鼻腔炎といいます。
ところで急性副鼻腔炎の原因は
- ばい菌
- アレルギー
のどちらか一つか、あるいは両方です。
ばい菌といえば食中毒を想像する方が多いと思います。
サルモネラ菌や大腸菌は食中毒の原因菌です。
腐ったものを食べても食中毒を起こしますし
食中毒を起こした方が、お尻をふいた手で調理すると
その料理を食べた人も食中毒を起こすことがあります。
つまり食中毒はうつる病気だといえます。
これと同じで副鼻腔炎もばい菌が関係している病気ですから
『うつる』病気だと考えても不思議な事ではありません。
では、急性副鼻腔炎はうつる病気なのでしょうか?
急性副鼻腔炎はうつる病気?
結論から申しますと、急性副鼻腔炎はうつる病気ではありません。
確かに急性副鼻腔炎の原因はばい菌です。
ですが、食中毒はばい菌が口に入って症状がでます。
でも、急性副鼻腔炎の原因菌が口に入って胃に行っても
胃酸でやっつけられてしまい、体に何の影響もありません。
急性副鼻腔炎は鼻にばい菌が入り、起こる病気です。
通常、鼻にばい菌が入っても、ばい菌をやっつけるための免疫が備わっています。
だから急性副鼻腔炎を起こすことはありません。
たとえばインフルエンザなどのウイルスに感染し風邪などをひいたときに
鼻の粘膜が侵され、免疫力が落ちた時にばい菌が入ってくることで感染が成立します。
その結果、急性副鼻腔炎が起こるのです。
つまり、風邪をひいて体が弱るから鼻に入ったばい菌が繁殖し
急性副鼻腔炎を起こすのです。
したがって、急性副鼻腔炎の患者さんから
一般の健康的な人に『うつる』ことは考えられません。
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