蓄膿症の治療で行うヤミック療法とは?
この記事では蓄膿症の治療法の一つヤミック療法について解説します。
とその前に蓄膿症ってどんな病気なのか、簡単に説明させていただきます。
鼻の奥には、骨に囲まれた空洞で副鼻腔があります。
副鼻腔は健康な状態は空洞です。
- 篩骨洞
- 上顎洞
- 蝶形骨洞
- 前頭洞
の4つの空洞からできています。
ところで風邪をひくと鼻水が出たり鼻が詰まったり頭痛が起こります。
鼻水が出るのは鼻に炎症が起きているからです。
風邪が長引くと鼻の奥である副鼻腔にまで炎症が拡がるんです。
これが副鼻腔炎です。
副鼻腔炎がひどくなると副鼻腔に膿が溜まります。
副鼻腔に膿がたまる病気こそが蓄膿症です。
蓄膿症の治療はまず抗生物質というばい菌をやっつけるお薬を使います。
副鼻腔内のばい菌が死滅すれば副鼻腔の炎症が改善します。
ただ抗生物質のお薬を使っても蓄膿症が治らないケースがあります。
そこで蓄膿症の治療としてヤミック療法があるんです。
ヤミック療法はロシアで開発された治療法です。
ヤミックカテーテルという医療器具を使用して、
副鼻腔内に溜まった膿の吸引し、お薬を注入します。
ちなみにヤミックカテーテルはCTやMRI検査が出来なかった
ロシアの地方大学病院で、副鼻腔の大きさを調べるために考案されました。
「そんな治療法があるんですね」と思ったかもしれません。
ですが2005年に薬事法が改正され、ヤミックカテーテルを使うことができなくなりました。
そのため現在日本では蓄膿症の治療としてヤミック療法は行われていません。
そこで現在副鼻腔炎や蓄膿症で抗生物質が効かない場合には
手術で治療をおこないます。
ただ副鼻腔炎や蓄膿症の手術には次の記事で解説しているような
7つの失敗の危険性があります。
もしこれから蓄膿症や副鼻腔炎の手術を受けようか検討しているなら
必ずご覧ください。
こちらも参考に!⇒副鼻腔炎の手術における7つの失敗とは?
関連ページ
- 蓄膿症の治療を途中でやめたらどうなる?
- 蓄膿症の治療を途中でやめたらどうなるのでしょうか?わかりやすく解説しました。
- 妊娠中に蓄膿症になったら治療はどうする?
- 妊娠中に蓄膿症になったら治療はどうするのでしょうか?わかりやすく解説しました。
- 蓄膿症なら治療期間はどれくらい?
- 蓄膿症なら治療期間はこれくらいです。